

About Us
Mission

音楽でもっと幸せな世界に
私たちは、企業が直面するストレスやコミュニケーション不足といった課題に対して、クラシック音楽を活用したプログラムを提供します。これにより、社員の心の健康を促進し、企業文化を豊かにするだけでなく、地域社会とのつながりを深めることで、持続可能な幸福と調和のある社会の実現をお手伝いします。
Vision

音楽が365日溢れる世界に
タクティカートが目指すのは、クラシック音楽が日常生活に自然と溶け込み、誰もがその恩恵を気軽に享受できる社会の実現です。私たちは、音楽を『特別なもの』から『日常的なもの』へと変革することで、企業の職場環境を改善し、従業員の心身の健康を促進します。また、地域社会の文化活動を活性化し、音楽が人々の幸福感や創造性を高める基盤となることを目指します。さらに、デジタル技術と領域を超えたリアルな体験を融合させた革新的なサービスを通じて、日本から世界へ音楽文化の価値を広げていきます。
Value

音楽でつなげる、つながる
私たちは、音楽を共通の言語として活用し、『人と人』『企業と社会』『文化と経済』を深く結びつけることで、新しい価値を創造します。音楽家との協働を重視し、彼らとの日本最大の強固なネットワークを築きながら、持続可能で豊かな音楽文化を育成します。日本全国の音楽家達との協働により、革新的なプロジェクトやデジタル技術の活用により、音楽が日常生活に溶け込み、多くの人々に感動と幸福を届ける未来を目指します。

01
クラシック音楽業界の
現状・課題
クラシック音楽業界では、主に下記の問題点が存在します。
クラシック音楽家の方々が直面している最大の問題は、演奏機会と収益構造の不安定さに集約されているといえます。単発のコンサートや個人レッスンを主な収入源とされている方が多いため、年間を通じて安定した所得を得ることが難しい状況です。特に知名度の高いソリストやオーケストラ団員など、ごく一部の方を除けば、多くの演奏家は将来の展望に対して強い不透明感を抱えていらっしゃいます。その結果、本来のクラシック音楽が持つ豊かな文化的・芸術的価値よりも、“人気商売”の要素に依存せざるを得ない事態に陥っており、音楽そのものの価値が十分に評価されていないと考えられます。
演奏形態に関しては、ホールコンサートが基本となっている文化的慣習が深く根付いております。これは、演奏家が活動を行う場所や機会を限るだけでなく、高額なホール使用料がかかる点や、地域格差(首都圏と地方の違い)などの影響によって、安定的に演奏の機会を増やすことが一層難しくなっている要因です。地方ではチケット代を高く設定しづらいことや、芸術文化に対する正しい理解が十分に浸透していないことも相まって、質の高い演奏会の開催を継続することが困難になっているといえます。
集客面においては、「クラシック音楽は敷居が高い」という固定観念が、新規のファンや若年層の参加意欲を阻害していると考えられます。チケット価格が高額に感じられるうえ、クラシック音楽=“高尚な趣味”というイメージが広く浸透しているため、新たな聴衆層を開拓するうえで大きなハードルになっております。また、個々の演奏家がプロモーションやマーケティングを行うためのノウハウやリソースを十分に確保しにくく、SNSやデジタルマーケティングといった手法があまり活用されていない現状があります。優れた演奏やコンテンツが存在しても、それを広く発信し、観客を取り込む仕組みが不十分である点も課題です。
教育・支援体制においては、音楽大学を卒業した方がプロの演奏活動や指導者以外で活躍する道が極めて少ないことが深刻な問題となっております。オーケストラの正規団員枠は非常に狭き門であり、大学教員の職を得られたとしても、実際に音楽家として活発に活動している教授が多くないため、現場で実践的な指導が行われるとは限らないのが実情です。また、若手演奏家や才能ある学生を継続的に支援するためのネットワークや資金提供の仕組みが十分に整っていないため、優秀な人材が活動を継続できずに埋もれてしまうケースも少なくありません。
最後に、地域格差や文化普及の課題としては、都市圏以外の地域ではクラシック音楽に触れられる機会や施設が限られることが挙げられます。ホールや練習場が不足しているだけでなく、地方自治体や民間企業による積極的な文化支援が少ないため、質の高い演奏会や教育プログラムを恒常的に提供することが難しい状況です。このように、演奏家の収益と活動の場の不安定さ、十分な支援体制の不足、新規ファンの開拓の難しさなどが相互に影響し合うことで、クラシック音楽全体の発展が停滞していると考えられます。

02
タクティカートが
提供するソリューション
タクティカートでは、クラシック音楽家が直面している演奏機会や収益源の不安定さを解消すべく、まず企業と連携したサブスクリプション型のサービスを展開しています。これは企業のCSR予算や福利厚生ニーズを取り込むことで、演奏家の方々に出演の機会と報酬を得られる仕組みです。併せて、ホール以外の会場やストリートピアノのような自由度の高い演奏スタイルを積極的に提案し、地方にも演奏家を派遣することで、地域格差や高額なホール使用料の問題を緩和しています。特に、企業がクラシック音楽を導入するメリットを追求し、クラシック音楽の持つ価値を具現化していく作業を行っています。
さらに、クラシック音楽に「敷居が高い」「チケットが高額」といったイメージがあることを踏まえ、企業が主導する演奏会で新規ファンや初心者層を取り込みやすくするだけでなく、SNSや動画配信を含むデジタルマーケティングも活用し、本来演奏家個人では難しかった大規模なPRを実現しています。こうしたプロモーションのサポートによって、演奏家自身は演奏活動に専念しながら、より幅広い層との接点を築けるようになっています。
サブスクリプションによる収益の安定化は、若手音楽家や音大生を中長期的に支援する財政的な基盤にもなります。企業から得られる協賛金やCSR予算を活用し、若手演奏家が活動資金を確保したり、教育機関と連携した公開レッスンやワークショップを定期的に開催したりすることで、演奏技術に加えて広報や企画運営のノウハウに触れる機会を提供しています。このように、オーケストラ団員や大学教員といった限られた道以外にも、多様なキャリアパスを形成できる環境づくりを目指しています。
また、地方自治体や企業との協働により、都市圏だけでなく地方にもクラシック音楽を継続的に届けるプロジェクトを実施し、地域格差を緩和すると同時に、学校での音楽教育や地域文化の振興につなげています。こうした取り組みによって、単発的な演奏会にとどまらない長期的な文化普及と次世代への教育支援を促進し、クラシック音楽そのものが持つ豊かな価値を社会全体に浸透させることを狙いとしています。
このように、タクティカートは企業のサブスクリプション導入やCSRパッケージと結びつけることで、演奏家の活動を安定化させると同時に、新しいファン層の開拓や教育支援、地域活性化など、クラシック音楽が抱える多面的な課題を総合的に緩和する仕組みを提供しています。こうした一連のモデルを通じ、クラシック音楽家は将来への不安を軽減しながら文化的価値を継続的に発信でき、企業や地域社会も音楽の恩恵を受けるという、持続可能な音楽文化のエコシステムを築いています。
03
CSRとクラシック音楽との関係
企業が社会的責任(CSR)を果たすうえで求められる説明責任や透明性、倫理的な行動、ステークホルダーの尊重などの原則に対し、タクティカートが提供する「SHIN CLASSIC ONE」は大きな貢献が可能です。
まず、クラシック音楽を通じた活動は、イベントや演奏会の実施過程や成果を映像やSNSなどで広く周知しやすい特性があるため、企業が社会に対して取り組みの意義や成果を“見える化”しやすくなります。これにより、説明責任をより簡単かつ具体的に果たせるだけでなく、情報公開を積極的に行うことで透明性の向上にもつながるのです。
さらに、公平性や誠実さといった倫理観に基づいて、地域社会や音楽家への支援を行うことは、企業の内外から高い評価を得やすいでしょう。とくに「シン・クラシックパッケージ」では、プロの演奏家だけでなく若手音楽家や音大生への継続的支援を盛り込むことができ、音楽家たちの適正なギャラや教育機会を保証する仕組みを整えています。これは企業にとって、倫理的に正しい活動であることを示すうえで効果的です。
また、クラシック音楽は従業員や顧客、地域住民をはじめ、さまざまなステークホルダーにとっての“共通言語”となり得ます。音楽を活用したCSR活動を行うことで、従業員のウェルビーイング向上や地域コミュニティへの貢献という形で、企業が幅広い利害関係者を尊重している姿勢を具体的に示すことができます。タクティカートの仕組みを活用すれば、企業がどのように社会と向き合っているかを積極的に発信しやすくなるため、企業側のブランディングにも大きく寄与します。
さらに、著作権や公演に関する法令遵守、海外アーティストとの交流を含む国際的な活動などにおいても、タクティカートのサポートを通じて円滑に実施することが可能です。つまり、「シン・クラシックパッケージ」は企業がCSR原則を満たしながら、社会的評価を高め、人権や国際行動規範にも配慮した形で音楽を活用できる、包括的なソリューションになっています。
04
なぜクラシックなのか?
なぜ今、クラシック音楽なのか。特に日本文化に由来しないクラシックが、なぜ日本社会や企業において重要なのかは、まず現代社会が抱える課題から見ることができます。
第一に、現代日本において企業の抱える重大な問題のひとつは、従業員の「ストレス」と「メンタルヘルス」です。厚生労働省によると、国内企業の約6割が従業員のメンタルヘルス問題を課題として認識しており、特に2023年からは従業員50人以上の企業にストレスチェックが義務化されるなど、この課題への対応は待ったなしの状況になっています。一方で、クラシック音楽には明確な科学的根拠に基づくリラクゼーション効果やストレス軽減効果があり、複数の研究によると、クラシック音楽を聴くことでストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が低下することが報告されています。例えば、オックスフォード大学の研究(2018年)では、クラシック音楽を30分間聴くとストレスレベルが平均で約40%低下するというデータも示されています。このように、クラシック音楽を福利厚生やCSRに取り入れることは、企業にとって従業員のウェルビーイングを科学的かつ効果的に向上させる手段となるのです。
第二に、クラシック音楽はグローバルで共通の「普遍的言語」です。現在、日本企業の約78%(帝国データバンク、2022年)がSDGsやESG経営に積極的に取り組んでいるとされ、こうした取り組みを社会に伝える際には、普遍性と国際的認知度の高いコンテンツが求められます。日本文化を使ったCSRはもちろん価値がありますが、国際的な場面で説明不要で認知されるクラシック音楽は、企業がグローバルコミュニケーションを行う際にも最も効果的なツールとなります。実際、世界のトップ企業100社のうち約84%(Forbes、2021年)が、何らかの形でクラシック音楽を含む文化芸術活動に対してCSR予算を割り当てており、クラシック音楽がグローバルに評価されていることを示しています。
第三に、クラシック音楽は「持続可能な文化支援」としての性格を持っています。日本国内のクラシック音楽業界は、毎年1万人以上の音楽大学卒業生を輩出する一方、安定的な収入を得られる音楽家は全体のわずか約5~10%に留まり(日本演奏連盟調査、2020年)、非常に厳しい経済環境下にあります。この課題を解決するために、タクティカートが提供する「Shin Classic ONE」のような企業向けサブスク型CSRプログラムは、若手演奏家や学生が安定した演奏機会と収益を得られる仕組みを作ります。これにより、企業が社会貢献活動としてクラシック音楽に投資することで、持続可能な社会的価値が創出され、文化芸術支援を通じて日本の社会問題解決にも直結するのです。
また、クラシック音楽をベースとした企業CSR活動が実際に高評価を得ている事例もあります。文化庁の調査(2022年)では、地域住民の約83%がクラシック音楽を活用した企業主催のCSR活動に対して「企業イメージが大幅に向上した」と回答しています。これは、クラシック音楽が「高級感」や「信頼感」「普遍性」を象徴し、企業ブランドの価値向上に直結するためです。
以上をまとめると、現代日本企業が直面する課題、特に従業員のメンタルヘルス問題やグローバル経営への対応、さらには文化芸術支援の持続性という観点から、クラシック音楽は極めて効果的かつ戦略的な解決策となるのです。
05
3つの事業部はなぜ存在するのか
タクティカートは、クラシック音楽を活用したCSRに即したコンテンツを提供するために、「エージェント事業部」「オーケストラ事業部」「ソリューション事業部」の3つの事業部体制を整えています。エージェント事業部では、優れた人材である演奏家を発掘し、彼らのキャリアマネジメントを行いながら育成を支援することで、企業向けコンサートや新規企画のための質の高い人材プールを常に確保しています。さらに、オーケストラ事業部が自ら演奏体制を構築し、公演のリハーサルや本番に伴う音楽制作全般を管理することで、企業が求める演奏クオリティや臨機応変な公演スタイルに応えることが可能です。こうした基盤があるからこそ、ソリューション事業部は、企業のCSRや福利厚生プログラムを単なる“演奏会の斡旋”ではなく、ビジネス目線で最適化されたコンサルティング型のサービスとして提案できます。
この3部門の連携によって、単発的なイベントや広告にとどまらず、長期的かつ持続的に高品質のクラシック音楽を企業や地域社会へ提供できる仕組みが成り立っているのです。具体的には、エージェント事業部が新しい演奏家を確保し、オーケストラ事業部が安定したレベルの演奏を実現し、ソリューション事業部が企業との折衝や広報戦略を主導するという連携のもと、それぞれの活動を相互補完的に進めています。結果として、サブスクとして長期契約を結ぶ企業にとっては常に魅力的な演奏家や演奏会を提供できるうえ、新たな企画や演奏スタイルにも迅速に対応できる柔軟性が確保されるのです。こうした体制が、タクティカートが掲げる「持続可能なコンテンツを通じて、社会に価値あるクラシック音楽を安定供給する」というミッションの実現を支えています。
3つの事業で音楽コンテンツに関わる
企画・制作を一気通貫にご提供